【新唐人2011年3月29日付ニュース】塩の買い溜め騒ぎが終わったばかりの中国で、今度は日用品の買い溜め騒動が出現しました。大陸のメディアの値上がり報道がきっかけで、大手スーパーの洗剤売り場は空っぽになっています。
大陸メディアの報道によると、26日、上海では大勢の市民が大手スーパーに押し寄せ、洗剤、石鹸、シャンプー、歯磨き粉などの日用品売り場に殺到。日用品はあっという間に在庫切れになりました。また、蘇州や貴州などでも同じ騒ぎが現れました。
大陸メディアは直前、宝潔(P&G)、聨合利華(ユニリーバ)、立白(りーばい)、ナイスなどの4大日用品メーカーが4月より一斉値上げすると報道。上げ幅は5%~15%で、すでにメーカーの通知を受けたスーパーもあるといいます。うわさが広がるとたちまち買い溜めが始まりました。
北京の王さん
「洗剤は放射線を受けてないでしょう。メーカーなどはどうして、こんな事するのが分かりません。庶民に度々買い溜めさせて、目的は在庫を吐くためでしょう」
しかし、すべての人が買い溜めできるわけではありません。北京に陳情に行って虐待を受けた孫さんはこういいます。
陳情者 孫玉蘭
「娘がスーパーで人々が奪い合いするのを見ました。お金のある人は奪い合いしても、私たちはしません。我々庶民はお金がないので、奪い合いもできません」
ネット作家の荆楚(けいそ)さんは、情報と言論の自由のない社会環境により、皆心理的に脆弱になり、結局利用されやすいといいます。
ネット作家 荆楚
「共産党政権は数十年来ずっと国民を騙してきます。長く騙されると、政府が何か発表しても、みな信じません。商売人はこの隙に乗じるのです」
ユニリーバチャイナの曾(そう)副総裁はメディアに、日用品の値上げは石油価格と税率が上昇したためだと説明。しかし、今回の一斉値上げは業界大手がぐるになって不安定な市場を操っているという専門家もいます。
新唐人テレビがお送りしました。